早期退職おじさんの日常

早期退職制度を利用して57歳で会社を辞めました。

アルバイト?

有給休暇消化期間は充電期間ととらえ、のんびり隠居生活気分でいようと思った。

だけど旅行で散財したので出費は極力控えたい。光熱費や食費を抑えるべく、暗い家の中でじっと膝を抱えて過ごすしかない。

と考えていたら、彼女から「バカなの」とお叱りを受けた。
ヒマだからといってその間を無節操に過ごすことは健康的に良くないと言われた。

ごもっとも。僕もじっとしているだけなのはちょっと耐えられない。

15年以上の付き合いになる僕の彼女は、数年前にメーカー勤務を退職し、すぐに個人で仕事を立ち上げた。仕事は順調らしくかなり多忙のようだ。

彼女との関係は、男女の棲み分けとか上下関係みたいなものはなく、夫婦でもなく、家族でもなく、どちらかというと同志に近いがそうでもなく、他人でもない。自分たちでもよく分からない。「別人格の自分がもう一人いる」みたいな表現がいちばん合ってるかもしれない。

彼女の職業はどちらかというと製作寄りだが、独立して仕事を続けているだけあってビジョンを多角的に捉えるのが得意だ。彼女のアドバイスに従っておけば間違えることはほぼ皆無なので、たいていは素直に従っている。

とりあえずスケジュール帳に、いつ何をするか分かっているものだけ予定を入れて、空白の欄は小さなことでも何か予定を入れていこうと思う。

 

スケジュールがなさすぎてつらいという僕の訴えに、彼女は仕事を分け与えてくれた。もちろん金銭のやりとりが発生してはいけないので、建前上は無償の手伝いである。

仕事を納品したら、退職祝いに温泉旅行へ連れて行ってくれることになった。

やったー