早期退職おじさんの日常

早期退職制度を利用して57歳で会社を辞めました。

五十肩をこじらせるとどうなるか その1

今日は多くの人が経験する、あるいはしているであろう、五十肩の経験談について語ろうと思う。

ひと口に五十肩といっても症状は人によって様々なので、あくまでも僕の場合はこうだったという体験談として読んで下さい。

肩がおかしいと思ったらお早めに専門医へご相談を。

 

まだ仕事をしていた2年前の2020年、ステイホームで在宅勤務が始まったとき、当番制で週に2回ぐらい、家で仕事をするようになった。

例えば火曜日と木曜日は在宅、月水金は会社へという具合。

そのとき、1日おきでPCを入れたリュックを担いで電車通勤をしていたので、それが原因で肩を痛めてしまった。

そう、俗に言う五十肩である。

痛みの初期症状は、寝違いの肩バージョンのようなもので「この方向へ腕を持っていくと痛い」という違和感から始まった。

なので最初のうちは、何日かすれば自然に治るだろうと気にも留めていなかったのだが、それが半年経っても一向に治らない。

今思えばそのときに整形外科なりで相談すればよかったのだが、五十肩なんて誰でも通る道だし、こういうのはじっと耐えるものなんだろうと放置してしまっていた。

あるとき母に「温泉にでも浸かって肩を回すといいわよ。私それで治ったから」と言われた。

その言葉を間に受けた僕は、痛みが緩和するならと実際に温泉へ行き実践してしまったのである。

ところが、この素人アドバイスが致命傷になってしまった。

痛みを我慢して熱い湯の中でグリグリと肩を回した直後から腕を動かすだけで痛くなり、翌朝には1ミリも動かなくなってしまったのだ。

自分から進んで病院へ行きたいと思うときは、だいたい急に体調が悪化したときだが、このときがまさにそうだった。

幸いその日は家に会社PCを持ち帰っていたので、上司に就業時間が遅くなると連絡を取り在宅勤務に切り替え、病院に行くことにした。

しかし左腕が全く機能しないので運転もできない。ハンドルを持てないだけならまだなんとかなるが、僕の車はマニュアル車なので、左手が使えないとシフトチェンジができないのだ。

仕方なく徒歩で病院へ行き、涙目で先生に助けてとすがった。

痛みが酷いタイミングでの温泉グリグリは、一番やってはいけないことだったようだ。炎症を引き起こすようなことを自ら積極的にやっていたということか。

先生のアドバイスによると、まず炎症を鎮めるために、1週間は肩を安静にしてとにかく冷やせとのこと。

肩に乗せるのにちょうどいい、細長の保冷剤を薬局で買い、薬も処方してもらってその日は家に帰る。仕事を抜けて病院へ行っていたので、戻ってすぐにオンラインでの部内打ち合わせに参加した。

朝はとにかく痛かったので、上司へは事前に細かい理由を説明する時間もなく仕事を抜けていた。なのでミーティングの場で些細をあれこれと事後報告したところ、上司や同僚から同情のような失笑のような表情をされた。

ミーティングの画面に映った僕は、まるでひと試合を投げ切ったあとの大リーグ投手のように肩に大きな保冷剤を担いでいたので、少し歳下の同僚たちは「五十肩って馬鹿にできないんだな」と怯えていたようだ。

その後は1日につき30°ずつ (本当に30°ずつ) 腕が上がるようになり、1週間後にはもとのように動かせるようになった。

動かせるようになっただけで治ったわけではない。もとの痛い五十肩に戻っただけだ。

この後リハビリへと移行していくのだが、続きはまた別のスレッドで。