早期退職おじさんの日常

早期退職制度を利用して57歳で会社を辞めました。

30年ぶりの学生生活 簿記編その1

昨日から始まった学生生活。

このところ暑すぎて引きこもりがちだったこともあり、毎日朝から出かけて夕方に帰宅するというリハビリが、いきなりハードな酷暑からのスタートになってしまった。

僕が職業訓練で受ける「総務・経理実務コース」の初めの1ヵ月は簿記を集中的に行う。

授業に入る前に、ちゃんとした計算機を用意してくるよう言われていた。「ちゃんとした」というのはスマホの計算機機能なんかじゃダメだよという意味だ。最低でも「GT」ボタンがついていないといけないらしい。そのボタンがどんな機能を果たすのかは知らないが、とりあえずAmazonでいくつか見比べて、カシオの2,000円ぐらいのものを買って持っていった。

クラスの人たちは、事務経験が全くない人が大半だが、中には事務をやっていたという人もいる。しかし、事務経験があっても経理は未経験だそうなので、全員が簿記初心者だ。みな文房具屋やホームセンターで見つくろった計算機を持ってきていて、僕とお揃いの計算機の人も何人かいた。

さて授業の内容はというと、「そもそも簿記ってなんだ」から始まり、借方/貸方、勘定科目の分類、それぞれの科目の説明といった感じ。

売上・仕入普通預金などは僕たち素人でも名前を聞けば分かるが、支払手形・租税公課・車両運搬具などのように一瞬考えてからでないと分からないようなものもある。これらを1ヵ月で「あーはいはい、これは前受金で負債の科目で受け取ったら貸方ね」と頭から引き出せるようにならなければいけないそうだ。

2日目でもう挫折しそうになった。

58歳のおじさんともなると、新しい知識が頭の中に留まっている時間は限られており、大半は右の耳に入ると同時に左の耳から出て行ってしまう。したがって、そうなっても大丈夫なように恐ろしいほどのメモ魔になる。

しかし書き殴ってとっ散らかったメモは、後から見ても何を言いたかったのか分からないのがオチだ。

なので、家に帰ったらその日に習ったことをノートにまとめ直すことにした。早い話が毎日復習することにした。

ノートにまとめてもまだ全部が暗号に見える

ノートにまとめたからといって頭に入るわけではないけれど、自己満足度は飛躍的に上がった。

これが1ヵ月も続くのかと思ったら気が重くなったが、入試を控えた学生に比べたらかわいいものなんだろう。耐え抜くぞ。

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