由比の桜エビ
先日の誕生日で58歳を迎えた。
フィジカルもメンタルもそれなりに健康でこの歳を迎えられたことは、非常にありがたい。
誕生日のお祝いと、退職祝いと、時々頼まれるバイトの報酬を兼ねて、静岡県の由比で彼女に桜エビをごちそうになった。
由比は静岡県静岡市に属するが、静岡市の中心部よりはかなり北東に位置しており、富士市や富士宮市のほうが距離的には近い。
東海道の由比宿として古くから栄えた場所だ。
由比といえば桜エビというほど有名だが、実は桜エビ漁の歴史は浅く、明治の中頃にアジ漁でたまたま深く潜ってしまった網を引き上げたら大量の桜エビが獲れたのが始まりだそうだ。
旧東海道を薩埵峠のほうへ向かうと、由比の住宅街の外れに「くらさわや」という桜エビ料理の店があり、今回はそこで食べた。
くらさわやは、かつて美味しんぼの題材にもなったことがあるようで、レジの後ろには店主と料理が登場するシーンのページが貼られている。あの漫画に登場する人物は、漫画らしく本人とは異なる顔つきなのかと思いきや、意外とご本人そっくりだった。
美味しんぼはストーリーのテイストが変わってから全く読んでいないけど、昔はそこそこお店を選ぶ参考にすることもあった。取材されるお店にとってもひとつのステイタスだったのだろうと思う。
エビメニューの他に味噌汁と漬物がついたセットで3,500円。
この店に来たのは10年ぶりだったが、変わらない美味しさで満足だった。