五十肩をこじらせるとどうなるか その2
その1の続き。
五十肩の痛みを治そうとして、温泉でリハビリだーと肩をグリグリしたら炎症して、病院に駆け込んだ、というのが前回のあらすじ。
これは、あくまでも僕の場合はこうだったという体験談として読んで下さい。
肩がおかしいと思ったらお早めに専門医へご相談を。
ようやく肩は動かせるようになった。でも痛いことには変わりない。
病院でのリハビリを勧められて、それからしばらく通うことになった。
施術内容は、施術師の先生によるマッサージと電気治療。だいたい1回30分程度だ。
週に2回、在宅勤務の日に通うことにした。
施術が終わった直後は肩が軽くなり、もう治ったような気分になるのだが、翌日にはまたもとの痛みに戻ってしまう。そんな症状を繰り返したまま2ヶ月ほど過ぎたところで、リハビリに行くのを止めてしまった。
僕よりひと足先に五十肩を経験した友人にその話をしたところ、その友人は肩に注射を打ってもらってちょっとリハビリしたら割と早く治ったと言う。
せっかくなのでセカンドオピニオン的にその病院を紹介してもらった。
通うにはかなり遠い場所なので一度しか行かなかったが、僕も注射を打ってもらい、五十肩のしくみや自己リハビリの方法など、けっこう時間をかけて教えてもらった。
先生がおっしゃるには、僕の場合は肩が痛いのを長期に渡ってかばいすぎたために、左の肩甲骨周辺の筋肉がゴリゴリのカッチカチに固まってしまっているのだという。だからそれを少しでも右肩と同じレベルに引き上げる努力をするのが良いらしい。
先生曰く、「五十肩でも肩の痛みは必ず治りますよ。動かなくなるだけで。」だそうだ。
そうか、動かなくなるのか。
それからは、やり過ぎない程度に腕を広げたり閉じたりと、肩甲骨を動かすリハビリを始めた。
やがて暖かい季節になって、肩の痛みがだんだん取れてきた。そして先生に言われた通り、動かなくなっていた。
右腕はまっすぐピンと上に伸びるのに、左腕は伸びない。脇を見ると90°に曲がったままそれ以上開かなくなっている。
腰に手が当てられない。背中がかゆいのに手を後ろにすら回せない。自分でもびっくりするぐらい可動範囲が極端に狭くなってしまっていた。
現実を直視して青ざめた僕は、それから左手に1.5kgの鉄アレイを持ってリハビリするようにした。
本当にかばい過ぎていたんだなあというのがよく分かったのは、たった1.5kgを数秒持ってるだけで腕がプルプルしたときだ。右手ではひょいひょい動かせるのに、左手だと何倍も重く感じる。
これからは積極的に左手を使っていかなくてはと、その時つくづく思った。
それから1年、相変わらず脇はピンと伸びないが、腕は比較的まっすぐ伸びるようになったし、左手で頭の後ろを洗えるようになった。あと、こだわりラーメン屋の店主くらいにまで腕を組めるようになった。
もう少し進展するようなことがあれば、また報告するので期待していてください。人間に戻るぞ。
参考: 治療にかかった総額は14,360円