早期退職おじさんの日常

早期退職制度を利用して57歳で会社を辞めました。

息子の敵を母が討った話

今日は参議院議員通常選挙の投票日。

ぼくは当日投票と期日前投票どちらにするか悶々と悩んだ挙句、どうせ平日は暇だしと、期日前投票を選んでしまった。

Twitterハッシュタグ#ゼロ票確認ガチ勢 で賑わっていて、中には現役高校生が初の投票で投票所一番乗りを達成したという報告もある。

不戦敗を選択した僕としては、指を咥えて眺めているしかない。悔しい。

と思っていたら、80歳の母から「一番乗りを果たした!」というLINEが来た。

母のすぐあとに、一番乗りを目指したと思しき派手なシャツの男性が意気揚々とやってきたが、母の姿を見るなり愕然としてガックリうなだれていたそうだ。

母は、勝ち誇ったように嬉々として報告してくれた。

でかしたぞ母よ。

にしても、どこの投票所もゼロ票確認ガチ勢の一番のライバルはお年寄りのようだ。きっとゼロ票確認一筋70年という猛者もいるに違いない。

次こそは選挙で勝つぞ。

雇用保険と職業訓練を申し込んできた

昨日は国民年金と健康保険の支払いの手続きについて話したが、今日は受給のほうの話をしよう。

ようやくハローワークへ行ってきた。

目的は2つ。

どういう説明を受けたかは省くが、僕は1日あたり6,000円で150日間もらえることになった。年齢と勤続年数から算出されたのは最大レベルの支給額だ。

これまで長年たくさんの税金や保険を払ってきたのだ、このくらいのキャッシュバックはもらえて当然だという気持ちで望みたい。

通常、受給までには待機期間というものがあり、約3ヶ月経過しないと認定対象期間にならない。だから10月からの支給となる。ただし、職業訓練に通えば繰り上げで支給されるという。

その足でさっそく職業訓練の申し込みを行なった。

以前ブログで書いた通り、僕の希望する訓練は「総務・経理実務」コースである。今後個人事業で食っていくためには必要不可欠と判断した結果だ。

完全退職前に説明を聞いたとき、すでに30名超の応募があったそうだが、その数は40名に達していた。定員20名に対し応募者数40名。なんと倍率2倍の難関受験だ。

筆記テストと面接がある。選考日は7月13日とのこと。

ハローワークの担当者からは「就職面接のつもりで行ってくださいね。つまり服装もスーツってことですよ」と言われた。

この雨と暑さが続く最中にネクタイを締めて上着を着るのか。くたびれサラリーマン感がマシマシじゃないか。せめて靴は磨いていこうと思った。あ、いや、スーツも会社でほとんど着ていなかったから、やっぱりワイシャツと一緒にクリーニングに出そう。多分カビが生えてる。

選考会があると知るまで、正直なところ職業訓練なんて「受けたい人みんな集まれ」程度の感覚で受講できるものだと思っていたので、今はとても緊張感が増している。

だからといって事前に何かできるわけでもない。先日用意した鉛筆を、必殺仕事人が使えるレベルまで鋭利な武器に仕上げることぐらいしかできない。

クリーニングは4日間で仕上げてもらわなきゃな。

今日は七夕



 

国民健康保険と国民年金

真っ当な無職となり、会社の保険証を返納した日のこと。

まずは新たに保険証を手にしないと心配で仕方がないので、とりあえず市役所へ行ってきた。

退職前に会社の総務から、「健康保険は無職であっても2年間だけ社会保険を任意継続することができますよ」という説明は聞いていた。国民健康保険社会保険 (協会けんぽ) のどちらかを選択できるらしい。

離職票や健康保険資格喪失証明書など、会社から送られてきた書類を根こそぎ持ち、市役所で説明を受けてきた。

国民健康保険社会保険どちらにするべきか悩んだが、国民健康保険を選択した。国民健康保険の金額は、前年の1月〜12月の所得などから算出される。社会保険と比較してシミュレーションした結果、今後はほぼ収入のない期間があることから、国民健康保険のほうが少しだが支払い金額が少なくて済むようだ。
が、ガッツリと給料をもらっていた時の収入で算出されるので、少なくとも今年は月々37,000円程度の支払いが必要だ。

それと同じくらい悲しかったのは、受け取った保険証がペラペラの紙だったことである。せめてラミネート加工ぐらいは欲しかったが、そこは自分でカスタマイズしろということか。カードタイプの立派なものをもらえるとばかり思っていたので、格差に打ちひしがれた。

次に国民年金の手続きを済ませた。
実を言うと、健康保険の他にも支払わなくてはいけないものがあることを知らなかった。ショックだ。
「会社にいたときにそんなお金払ってたっけな」とあわてて給与明細を見たところ、ちゃんと「厚生年金」という欄がある。長年会社という組織にいると、国民年金国民健康保険の違いすらわからない人間になってしまうようだ。

もちろん会社に属していなければ厚生年金の資格はないため、選択の余地などない。国民年金の月あたりの金額は約16,000円程度である。

とりあえずこのふたつの手続きを済ませたので、明日からも人間として生きていけることになった。

息をするだけで月々5万3,000円。。。

ああ、そういえば所得税もまだしばらくは、会社員時代の収入から算出されるんだった。それも合わせたら7万円超えじゃないか。

うっかりネガティブ思考に陥りそうなので、ちょっと考えかたを変えよう。

つまり僕は、月々7万円以上の価値のある人間だ。
そして、僕の7万円で経済は回り、たくさんの人々が今日も生活できている。
お願いだから皆さん僕に親切にしてください。

由比の桜エビ

先日の誕生日で58歳を迎えた。

フィジカルもメンタルもそれなりに健康でこの歳を迎えられたことは、非常にありがたい。

誕生日のお祝いと、退職祝いと、時々頼まれるバイトの報酬を兼ねて、静岡県の由比で彼女に桜エビをごちそうになった。

由比は静岡県静岡市に属するが、静岡市の中心部よりはかなり北東に位置しており、富士市富士宮市のほうが距離的には近い。

東海道の由比宿として古くから栄えた場所だ。

由比といえば桜エビというほど有名だが、実は桜エビ漁の歴史は浅く、明治の中頃にアジ漁でたまたま深く潜ってしまった網を引き上げたら大量の桜エビが獲れたのが始まりだそうだ。

雲がかかっていたけど富士山は見えた

旧東海道を薩埵峠のほうへ向かうと、由比の住宅街の外れに「くらさわや」という桜エビ料理の店があり、今回はそこで食べた。

くらさわやは、かつて美味しんぼの題材にもなったことがあるようで、レジの後ろには店主と料理が登場するシーンのページが貼られている。あの漫画に登場する人物は、漫画らしく本人とは異なる顔つきなのかと思いきや、意外とご本人そっくりだった。

美味しんぼはストーリーのテイストが変わってから全く読んでいないけど、昔はそこそこお店を選ぶ参考にすることもあった。取材されるお店にとってもひとつのステイタスだったのだろうと思う。

かき揚げ。サクサクしていくらでも食べられる。

炊き込みご飯。これもペロリとたいらげた。

茹でエビ (左) と刺身 (右)。刺身は現地でしか食べられない。

エビメニューの他に味噌汁と漬物がついたセットで3,500円。

この店に来たのは10年ぶりだったが、変わらない美味しさで満足だった。

最後のボーナス

今日、ボーナスが出た。

昨日付で退職したところなので、本来ボーナスはもらえないはずなのだが、早期退職の場合は中途退職と違って、辞めた後でも在職期間分の査定でボーナスがもらえる。(僕の会社では。)

金額は71万円だった。

これは、今までもらったことのないレベルの高い金額だ。

推測だけれども、おそらく上司の温情で高評価をつけてくれたのだろう。直属の上司は、公私共に仲良くしてくれた友人でもある。仕事中以外はタメ口で話し、若い頃は一緒に遊んだりもした仲間なのだ。本当にありがとう。

とはいうものの、6月給与は手取り金額が極少だったので、その分を補填したとするとだいたいいつものボーナス額だった。

それを考えるとちょっと虚無になったが、とりあえず小躍りして喜ぶことにする。

これで、あと会社からもらえるお金は退職金を残すのみとなった。これは7月末に振り込まれるそうなので、今からドキドキしている。

明日から肩書きが「無職」になります

2ヶ月間の有給休暇消化が本日で終わる。

今日まで肩書きは「会社員」だったのが、明日からは「無職」。

万が一ニュースなどで自分の名前が載るようなことがあれば、一気にステータスが「いい歳して仕事してないおっさん」へと格下げになるわけだ。

これまで大した成果を上げたわけではないが、会社に守られ相応の対価を得ていた。明日からは守ってくれるものもお金を与えてくれる場所もない。

ちなみに最終出勤の翌日にはもう自分の席はなくなっていたそうだが、それはどうでもいい。

しかし、どうしてニュースに載る時って肩書きが紹介されるんだろうな。住んでいる場所と名前と年齢だけでもよさそうなものだ。肩書きを付随することで、見る側にイメージを植え付けるのが目的だろうか。

僕は、数年前に誰でも名前を知ってる大手メーカーへ出向していたことがある。3年間はそこの社員として仕事をしていた。

で、そこで最初に受けた教育が「絶対にコトを起こすな」だった。それは交通事故も含めての話で、なぜかというとニュースで載ってしまう肩書きが「会社員」ではなく「○○社 社員」と社名付きで出るからだ。

実際、在籍中に本部内のプロパー社員が飲酒事故を起こしたことがある。公道でない場所での自損で怪我もなかったそうだが、それでも社名の肩書付きでニュースになった。

翌日には自部署の社員数百人が一斉に集められ、朝礼で名前以外の詳細を発表され、くれぐれもこのようなことのないようにと注意喚起がなされた。それほど大手は自社イメージを大切にしているのだなあと改めて感じた。

まあ企業イメージ云々より、事故の当人はそれで即日退職しているので、一瞬で人生を棒に振ってしまうことのほうが怖いなと僕は感じたのだが。

話が大胆に逸れたが、会社員だろうと無職だろうと、これからも慎ましく過ごしていくことを心がけるしかない。

明日からしばらく、真っ当な無職になるための手続きを粛々と進めることにする。

選挙で勝ちたい

令和4年度の参議院議員通常選挙が公示され、我が家にも投票所入場券が届いた。

僕は選挙のたびにとても葛藤していることがある。

誰に投票するかとか投票へ行くかどうかではない。せっかく選挙権があるのに投票しないのはもったいないので、投票するのは当たり前だと思っている派だ。

僕が考えあぐねているのは、期日前投票にするか、投票日当日に投票するか、である。

僕には目標があって、それは「投票日の当日、一番乗りをする」というものなのだが、まだ達成できていないのだ。

ご存知のかたも多いだろうが、各投票所では当日最初の投票者が「投票箱の中身はカラですよ」という確認をする儀式がある。

僕はそれをやりたくて、いつも選挙があるたびに早起きしては一番乗りを目指している。

しかし、毎回毎回必ず先客がいて、未だ達成できていない。現在5戦5敗中だ。

先客はいつも同じおじさんで、朝6時半より早く行っても先に並んでいるのだ。

そんなわけで最近はあきらめ気味に不戦敗を選択し、さっさと期日前投票を済ませていることが多い。

ライバルのおじさんは結構年配だし、ボチボチ体力も衰えてきてるんじゃないか? そろそろ僕が勝負を挑んでも勝てる頃では? とタイミングをうかがっているところだ。

今回の選挙は夏の暑い盛りなので、早めに投票を済ませようとする人が多いかもしれないが、雨なら出足が鈍って狙い目かもしれない。難しい。

投票一番乗りの攻略法をお持ちの方は、ぜひとも伝授いただきたい。切に。

期日前投票をする場合は、事前に太枠内を書いてから行くと早く済みます